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CLEAN4.0
ここでは、私が使用しているCLEAN4.0の簡単な使用方法を図解つきで説明して、アナログ音源再生化への手引きになれば幸いです。尚ここから先は、私の独断と偏見で構成されてますので、クレーム等一切受け付けません!!。<爆

CD化済みリストはこちらからご覧になれます。





まず、このソフトを知りえた過程を説明しましょう。
このソフトが目にとまったのはあることがきっかけでした。
とあるところで知り合った知人からLPレコード(LPレコードの最大記録時間は両面46分だそうです。)を譲り受けた事から始まりました。

O氏:どうせ押入れに入れたままで聞いてないから、あげるよ。
私 :えっ??いいんですか??
O氏:いーのい〜の どうせ捨てるのなら、好きな人に貰われたほうがこいつらも幸せでしょう。
私 :まぁ〜確かにw

実に数十枚のLPレコードを頂きました。笑
そう、たったこれだけの理由なんです。w 単純でしょ?

さて。。。。。貰ったのはいいけどどうやって料理するか。。ww

アナログ音源再生化への険しき道のり


その頃ネットでフリーソフトを探していました。なんのかって?
そりゃ〜決まってるじゃないですか。この貰い受けたレコード達を再生(CD化)せねば!!
ってことで、探し始めたんですが、いやぁ〜同じことをやってる人たちがたくさんいるのには驚きましたよ。
で、肝心のフリーソフトってやつね(話を戻さなきゃw)

まず、レコードをPCに録音(取り込む)為に何が必要なの??

まず第一にソース(音源の確保)当たり前じゃないか!!(そこつっこまない)
第二に、それを再生するためのプレーヤー(フォノイコライザーついてればなおいい)(無きゃ聞けねーだろうがぁ)←はいはい そこ突っ込まないで
第三に、オーディオアンプもしくはフォノイコライザー(レコードプレーヤーだけの出力レベルでは録音レベルの低さが目立って余計なノイズが入りやすい)(我が家にはシステムコンポの残骸があった)←あったほうがいい
第四には、PCにサウンドカード(より良い音源でと思うなら、それ相応のものが良い)が必要
第五に、それらを繋ぐケーブル(無線でやりとりするなら別ですが・・・)
第六に、音を聞くためのスピーカー(ってか普通もってるだろう!!)あぁ〜また突っ込んでるよ
でも、より良く音を聞くならヘッドフォンは欲しいね
第七には、PCで録音するためのソフト(やっと出てきたよ)・・・・・・・・・・
で、ここからが問題・・・・・

Windows用の録音ソフト、(OSに標準で添付される「レコーダー」)では録音時間が60秒と制限がついているのでダメ。WAVEファイルのサウンドエディタか録音用のユーティリティソフトを使う。ハードディスクに録音するデータ形式は、Windows標準の音声データ形式のWAVE(拡張子が「.WAV」)にしておく。WAVEファイルのデータサイズは非常に大きく、たとえば60分のアナログカセットテープをCD音質で録音すると約600MBになる。ハードディスク録音をするときには大容量ハードディスクを準備しておいたほうがいい。ただし音質がよいし、MP3とかWMAファイルといった圧縮形式の音楽フォーマットに変換できるので、取り回しはいい。録音データのマスターとして、一定期間はできるだけ保存しておきたいものだ。
HDDの容量が少ない人は、DVD-ROMにでも、バックアップしておくのもいいかもね。
そのどちらも無いという人は、諦めるか、HDD増設するか、DVD-ROM買うか・・・・・人に頼むか・・(やってくれる人がいるか?)


なので録音・波形編集ソフトが必要なのです。 この録音ツール。意外にフリーソフトで入手出来るんですなぁ。
代表的なのは、SoundEngine
A-Recorder
YAMAHA製のフリー波形編集ソフトです(win/mac)

もっと音にこだわり、色々やってみたいならこちらでも?

安価ながらマルチトラック(同時に複数の音を扱える)に対応した波形編集ソフト。
DTM、MIDI製品の最新ニュースを提供


で、私も右に習え!!ってことでDLして使ってみました。
でも・・・・・物足りないんです。(私はですよw)
そこで、市販品で無いのかと HPで検索したら出てきたんです!!(やったぁ〜)
さて、商品名をメモって、大都会へと繰り出し、そのソフトを探しに行きました。
したら な、なんと!!あ〜るではありませんかw
速攻でお買い上げ〜〜♪
さぁ〜て、早速帰ってインストールして使いましょう。



パッケージの能書きに惚れて衝動買いですが、見てやってください。この機能美。<爆


起動してみましょう。

起動画面1

まず、この様な画面が出ます。図のカーソールで示してるように、ここでは新規プロジェクトで

起動画面2

すると、保存先を聞かれますので、適当なフォルダーを作って(事前に)そこに保存するようにしましょう。

保存先

さて、次に行く前に、確認しておくことがあります。
プレーヤーとアンプとサウンドカードの設定と録音レベルの調整があります。(これ肝心です)。
PC録音用ソフトの設定と再生チェック
アナログ音源のデジタル化はサウンドカードなどのオーディオデバイスを介して「録音用ソフト」で行う事になります。サウンドカードの設定と確認は録音用ソフトの設定と交互に行います。 ここでは録音用ソフトの設定と録音後の再生チェックについて説明します。
最も重要な作業は録音レベルの設定ですが、ソフトによっては直接音量をコントロールできるものがあります。 しかしサウンドカードから取り込む場合は複数の入力ラインがONになっている可能性もありますので、必ずオーディオプロパティの設定画面は確認して下さい。

サウンドとオーディオのプロパティ
レコーディングコントロール CLEAN サウンド設定画面
サウンドカード レコーディングコントロール2


POINT
■録音レベルは「歪まない範囲内で最も高く設定」←言うのは簡単だが最も難しい(^^;
■まとめて取り込むためにHDDに十分な空きを作っておく
■ソースごとに入力レベルが異なるので、そのつど最適なレベルに調整する。テープ録音より、やや控えめのレベル設定にする。
■ここまでの作業は「録り直し」ができるので納得がいくまでテスト入力する
■録音時に「トラック分割」をするか、デジタル化してから分割するかは録音ソースによって決める
■デジタル化後処理できる「ノイズ除去」機能などは録音時に利用しない方がよい
■再生のチェックは耳だけでなくソフトを使って目でも確認する方がよい

録音

基本手順
1.録音ソフトの起動→ソース選択→分割設定→保存先設定

2.入力レベル設定

3.録音

4.チェック

以上が 大まかな手順です。最後の録音では2〜4の作業をソースによっては複数回行うことになります。

心得

@ 全てのソース(LP・EP・SP・カセットテープ)を復元しようと考えないほうが・・・・・・
   洋楽盤は復刻版CDなるものが販売されている可能性があるので、そちらを探してみるのもいいかも。
A 気力と根性が必要(無い人は諦めてください 笑)
B 最新のプレーヤーであっても、復刻したCDをかけると壊れることもある。特に家電オーディオはw(デッキ等)
C 市販されているCDと同じように扱うことは可能だが、CD-Rが割れたり、プレスされたところが剥離することもある。(安価なメディアだけがなるものではない。使用環境などに委ねられる場合も・・・・・)
D 色々なサイトでやりかたを説明しているが、そのように行ったことでのトラブルは”全て自己責任である”を肝に命じておくこと。

アナログ・レコードの魅力

アナログ・レコード(以下レコード)は扱い方を間違うとすぐに傷がついてしまう。
指で盤面を触れるとカビが生える。すぐに埃が付着する。だから聞く度にきれいに盤面を拭く。
今も昔も10代の頃が最もレコード・CDを購入する世代です。今のおこづかいと比較するとレコードは高価でした。
だから皆大切に扱いました。

音質に関してはカートリッジを交換する事によって違った音色を楽しむというのがファンにとって最大の魅力でした。
音楽CDの普及と反比例してオーディオブームが下火になったのは家庭用ビデオの普及だけでなく、CDではそうした楽しみ方ができなくなったという事もあるのでは。。。

あとはジャケットが大きい事がビジュアル面での魅力でしょうか。
歌詞カード、ポスターやその他の色んなオマケがジャケットに入れることができた。
ROCKやJAZZの名盤とよばれる作品はジャケットデザインも「名作」という評価をうける事が多かった。
(中身よりジャケットで勝負というレコードも沢山あったが(^^;)
  遊び心があるジャケットはどうしてもCDではできない芸当でしょう。CDがデジタルコピーの普及で売れなくなった。
しかしレコードというのは「モノ」の価値を音源だけでなくトータル的に満たしてくれたバランスのとれた「作品」だったから21世紀においてもその存在価値は薄れないのではないでしょうか?

アナログ・レコードの再生とメンテナンス

アナログレコード再生には長く使っていないプレーヤーのメンテナンスが必要になります。
考えてみるとレコードプレーヤーはCDに比べ取り扱いに結構神経を使います。
レコードを毎日聞いていた時代には、面倒だと思った事など無かったはずなのにCDに慣れてしまうと最初とまどってしまいました。
レコードはジャケットにもカビが生えていました。
今でもクリーナーやスプレーは売っていますが両方買ったら復刻盤CDが1枚買える金額でした(-_-;)
それでも『カセットはいつでも聞けるけどレコードはもう10何年も聴いていないなぁ、1回でも聴いてみたいなぁ』と思っている方も多いでしょう。億劫がらずに是非この再生計画を実行してみて下さい。

POINT

■プレーヤーが壊れていてたらカートリッジだけでも残しておく
■所有アンプがイコライザー付きか確認
■レコードは売ることができるのでリストを作っておく
■売れば2束三文ですが、その分、貴重盤も非常に安価に買えます。


[発掘可能性]
★レコード(アナログ)を処分してなければプレーヤーも恐らく発掘できるであろう。
 そのままカートリッジを付けてあった場合は針が折れていたりする事もある。
 逆にカートリッジを外してあった場合それだけが発掘できるか、プレーヤーだけ見つかるか判断は難しい。
 ベルトドライブの場合、正常に回転する可能性は古くなればなるほど低い。

★レコードそのものはキャビネットの大きさから考えるとLPとEP(シングル)別々に保管されている可能性が高い。
 親の持ち物であっても値段から考えてLPはまともに保管してあるはず。処分した覚えが無ければ発掘は容易。

再生機器の設定

●レコードプレーヤーがあるか?

  無いか故障して動かない場合は廉価のプレーヤーがAVを扱っている店で手に入る。
もしカートリッジだけでも保存してあれば付け替えれば、よりいい音で再生できるだろうから、交換可能かどうか店で聞いてみましょう。
※最近ではかなり廉価でフォノアンプ内蔵プレーヤが発売されています。
ただしこれらの機種はDJ用にレコードを逆回転しても大丈夫な針やカートリッジが取り付けられている事が多いようです。
今後レコードを常時再生できる環境をつくっておくなら思いきって中高級機を購入する方が良いでしょう。
ソースも中古レコードを買い求めると、CDの中古に比べても非常に安価に手に入りますのでコレクションもいっぺんに増やすことができるでしょう。

正確な回転で動くか?

回転はストロボ機能の付いたプレーヤーであれば確認できるが、そうでない場合は33回転は正確には3分で100回転ということになるのでコインなどを置いて計ってみると良い。
100回転前後であれば、1〜2回転遅くても、実際聴いて違和感がなければ、ひどく神経質になることはありません。
ベルトドライブの場合は古いものは回転が狂っている可能性が高い。
ダイレクトドライブではターンテーブルをしばらく回しているうちに正確な回転になる場合がある。

カートリッジはあるか?針は付いているか?すり減っていないか?針圧は適正か?

付いていても埃が針先についていたり、すり減っているとレコードを傷めるので交換したほうが良い。
さらに針圧は?あぁ面倒くさい!もう自分でも適正圧なんて忘れてしまった。
カートリッジの取り扱い書も出てきたので読むと最大圧の1.25gに設定してあった。
適正圧が判らない場合は軽めから徐々に圧を上げて聞いてみると良い。通常では1.5〜2.5gあたりの設定が多いようです。

アンプにフォノ端子が付いているか?

最近のミニコンポにはフォノ端子がついていないので接続にはフォノイコライザーを購入するか、イコライザー付きのプレーヤーを購入する。
廉価のプレーヤーではミニコンポ接続向けにプレーヤーに付いてます。
もし今後レコードのデジタル化を検討するならアンプが無くてもPCのサウンドカードにつないで聞くこともできます。

再生前のメンテナンス

ジャケットや表面にかびが生えていないか

10年も押入に放り込んでおけば間違いなくカビが発生しています。
カビはレコードだけでなく内袋、ジャケット、さらにビニールカバーにも付着していました。
乾燥している日に全部出してビニールカバーはカビが生えてたら捨てる。
カバーも店で売ってます。(残念ながらEP盤用は無いということでした)

汚れ・カビを落とすには
1.市販のレコードスプレー
最もオーソドックスな方法。私の保有レコード本体の汚れやカビは市販のレコードスプレーでほとんど落ちました。
 確か昔はレコードスプレーは盤に良くないとかいって使わなかったヤツが いました。私は平気で使用していましたが。。。

2.水洗い
マニアの間では、最初から指紋を付けないように注意して扱って蒸留水(真水)をスプレーでかけて汚れを落とすのが最も良いと言われていました。
しかしこの難点は盤面の紙レーベルまで水がかかってしまい、レーベルが剥がれたりヨレヨレになってしまう事でした。
 ところがこうした問題を解決した商品が発売されています。
表裏のレーベルを保護してLP盤を丸洗いできるレーベルカバー「LC−1」という器具です。Webサイトで直販可能です。


http://www.asahi-net.or.jp/~zi2a-hsgw/

3.専用クリーナー
ただし中古レコードショップで手入れの悪い盤を購入した場合、水洗いや一般のスプレーでは落ちない場合があります。
そのような場合、レイカの「バランスウォッシャー」というレコードクリーナーが非常に効果があるという事です。
詳細は以下のサイトに紹介されていますので参照下さい。


http://www.diskunion.co.jp/top.html

反っていないか
レコードケースに入れないで重ねてあったり立てても斜めになっていると反ってくる場合が考えられます。
反り具合は実際に針をのせて回転させればアームが上下するのですぐ判ります。。
EPは盤が薄いのでちょっと反対に反らせればある程度直る。
LPの反りは、試した訳ではないが水平な台において大型の美術全集みたいな本でも何冊かつくねておいたらどうでしょうか?

再生とチェック

準備ができたらいよいよ再生してみましょう。
針が溝を刻んで行くかすかなスクラッチ音が聞こえてスピーカーから懐かしい音楽が流れてくると、
当時にタイムスリップしたような気分を味わえるでしょう。
やっぱりレコードはいいなぁ。。。温かみがあるよネ。。。
Yesterday Once More(1973・Carpenters)でもかければ出来過ぎのレトロムードに浸れることうけあい(^^;
とりあえずお気に入りのレコードの最内周の曲を聴いて歪みがないか確認してみる。
ゴロというモーターの振動音を拾ったり、ワウフラッター(回転ムラ)が聞いてわかるようであれば、ダビングやデジタル化には不都合です。
どちらかというとシングル盤(EP)はスクラッチノイズが目立ったモノが多かった。
ソノシートに至っては音声よりノイズの方が多かったのが現状でした(^^;

『なつかしいこの曲だけ1回聞けば十分。あとは再びお蔵入り』
『そのうちリストラされてヒマになったら(ヒマをもらったら(^^;)ゆっくり全部聞いてみよう』
  それはそれで大いに結構なこと。レコードはしっかりとメンテナンスさえしておけば、本当は最も長持ちするメディアではないでしょうか?
のんびりとした時間をつくって、ゆっくりと盤面に針を下ろす。
余裕のある、そんなゼータクな一時を管理人も、はやくつくりたいと願っているのですが。。。


PC取り込み時のノイズの確認と対策

録音の際のノイズレベルの確認と対策
アナログ音源のPC取り込みの際の独特の問題としてノイズの混入があります。

この原因はPC・再生機器・ケーブル類のいずれかで発生します。
PC側で発生する原因は様々なため確定できませんが、どうも電源とPC内部のパーツの相互干渉によるものが多いようです。
テープへのダビングよりノイズが多かったり音質が落ちたりするようではデジタル化のメリットも半減です。
『どうもノイズが増えたようだ』と聞いてわかるレベルでは対策が必要になるでしょう。
どうしてもサウンドカードではノイズが混入する場合は外付けオーディオ用インターフェイスでデジタル化する事になります。
 そこで、ノイズレベルを前もって確認しておく事が必要です。

POINT
■まず自分の耳で聞いて比較してみる
■テープヒスやトレースノイズを録音して必ず比較する
■波形測定ソフトで確認すると目で認識できるが、あまり低デシベルのノイズに神経質にならない
■サウンドカードが無理な場合、USB接続の外付オーディオ用インターフェイスで取り込む

ノイズ混入の有無の確認方法

1.無音で録音する
サウンドカードとテープデッキなどを接続して、ソースを再生しないでPC側で10秒〜20秒録音してみる。
録音レベルは出力側の機器でちょうど良いレベルに設定する。
このとき、すでにレベルメーターが低い位置で振れている場合は、いずれかでノイズが発生しています。
この場合にはサウンドカードのラインが複数オンになっているかもしれません。
ラインだけをオンにするよう設定するか他のボリュームを下げておく。

2.テープヒス・トレースノイズ部分を録音する
次にテープまたはレコードの出だしの無音部分を再生し同じ要領で録音する。
レコードではトレース音やゴロも気になるかも知れません。
テープヒスはテープの種類でも異なるので自分で取り込みを予定しているものを利用します。

3.「波形編集ソフト」で無音部分を増幅する
波形を無音録音のファイルとテープヒス録音のファイルを拡大して比較する。
通常は直線になっている筈。これを「増幅」機能で500倍〜1000倍に増幅する。

4.再生して耳で確認する
そのあと増幅部分を再生してみる。
「シャー」という高周波ノイズの場合は、振幅がある程度大きくてもテープヒスの方が大きければ大丈夫。
「ブーン」というハムノイズ(低周波ノイズ)や異音がする場合は問題あり。

5.波形測定ソフトで目で確認する
さらに波形測定ソフトでそれぞれのWAVEを確認する。
テープヒス・スクラッチノイズのレベルと比べ、それ以下になっていればOK。
それ以上になっていれば、すでに耳で聞こえるレベルなどで対策が必要です。


ノイズ対策にUSBオーディオキャプチャを使う
ノイズ混入対策に最も手軽なUSBキャプチャ

アナログ音源をデジタル化する場合、利用するPCのサウンドカード経由では、
どうしてもノイズが混入する場合の対策として、外付けのオーディオキャプチャを利用する事が考えられます。
外付けのキャプチャはPCの外部機器でアナログ−デジタル変換を行うため、PC内部のノイズの影響を受けにくいといわれています。
「USBオーディオ・コンバータ」「USBオーディオ・プロセッサ」など各社呼び方は様々ですが名前の通りUSB接続が主流です。
ここでは「USBオーディオ・キャプチャ」「USBキャプチャ」と呼ぶことにします。
サウンドカードや内部部品の交換が難しいノート・省スペースパソコンでは特に有効な対策ですが、考慮すべき点も多々あります。

POINT

■購入時は自分のPCに適合するか必ずWEBサイトでチェックする(ショップの店員や箱記載の説明ではわからないことも多い)
■手動で入力レベル調整できる機器を選ぶ
■録音ソフトの選定に十分注意する
■設定前後サウンドカードとノイズレベルの比較確認をする。必ずしもサウンドカードより低減効果があるとは限らない
■USB機器は「相性」によるトラブルが発生しやすい事も考えておこう

外付オーディオキャプチャの購入前の確認

上記はいずれも使い勝手の点でのポイントです。
メーカーのHPやカタログでは録音再生についての高機能を謳っていますが、S/N比などを比べても実際使ってみるまでわかりません。
サウンドカードより価格は高めなので、手持ちの音源の量や質
(もともと非常にテープヒスの多い録音テープでは結果は同じかも?)、
フトコロ具合とも相談して購入しましょう。

■USBオーディオでの録音はWindows98SE以降のOSとUSB1.1以上に対応しているPCが利用条件となります。
自分のPCが購入予定の機器に対応しているか必ずWEBサイトで確認して下さい。

■ここで取り上げる機器はプロ用では無いので、録音ソフトは別途必要です
(機器にCD-ROMとして添付している場合もある)。
要はサウンドカードの代わりに「USBオーディオ・キャプチャ」を使うと考えれば良いでしょう。
ただし、入力レベルの調整はUSBキャプチャで手動でできる機器を利用すると使い勝手が非常に向上します。

■一時期PCショップでも各種ありましたが、現在ではDVDキャプチャが主流を占めオーディオのみという機器が随分少なくなりました。
ショップではADコンバータと称して出力だけをA/D変換できてアナログ音源入力はできない機器、デジタル出力が48KHzだけのもの(MPEG2変換用)などもあるので、店頭より先ずWEBサイトで確認することをオススメします。

■チェックポイント
●電源供給は独自かUSB供給か
独自供給の方が安定性がある。
●入力端子はRCA端子か同軸ピンプラグ形式か?
RCA端子の方が接触不良が少ない。
●手動で入力調整できるボリュームが付いているか?
手動ボリュームは必須とアナログオヤヂは思う(^^;
●付属録音ソフトの有無
万一手持ちの録音ソフトで対応していない場合も考慮に入れておく。
録音ソフトが付属しない場合は、メーカーの推奨ソフトを確認しておく。


サウンドファイルのデジタル編集

WAVEとして取り込んだアナログ音源はLP10枚分で5〜6GBになるので、そのままではHDDの領域を侵略するだけです。
実用的には音楽CDに焼いたりMP3などオーディオ圧縮をして保存することになります。
ところが「トラック分割機能」を利用して録音したファイルを見ると「分割-1」「分割-2」と1曲がいくつにも分かれたり中には「サー」というノイズだけ1、2秒入っているだけのファイルもあります。
レコードからのポップス系の録音ならうまくいくことも多いがFMなどからエアチェックしたライブでは、ほとんど上手く分割できません。。
さらに録音テープでは曲の最初と最後にプチっというクリッカブル・ノイズが発生しやすい。
そこで変換後のWAVEファイルの編集が必要になります。
編集はファイルの分割と結合不要部分の切り取り、曲の頭と最終部分のフェイドイン・アウトが主な作業。
それ以外のノイズフィルターや、エコーをかけたりする付加作業は必要に応じて行えばよいでしょう。

POINT

■アナログ音源は録音全体がひとつのファイルになるので編集はほぼ必須の作業になる。
■分割・結合・カット・フェードが編集の中心になる。
■ファイル(曲)は最小単位に分割してからカットやフェードを行う方が楽。


PCサウンドファイル管理の概要

PCに取り込んだ音源はデジタルファイルとしてハードディスクに格納されます。
この頁ではサウンドファイル(以下音源ファイル)の特徴をふまえたPCでの管理についてのポイントを取り上げます。
[音源ファイルの特徴]
1.多くの場合CD-Rに焼かれてHDから消えてゆく(恐)

2.主要な音源ファイルは固有のソフトで処理するのではなくて複数のソフトで再生・編集できる。

3.無圧縮のファイルはサイズが巨大で扱いづらい

4.複数のファイルを一括処理する機会が多い

5.再生と編集という二面性がある

6.タイトルを付けるのが面倒くさい

●音源は最小単位のフォルダに分割して格納する
これが基本中の基本ですね。フォルダは自分で分かるタイトルを付けて、できるだけ細分化する。

具体的にいえばアナログ音源を取り込んだ無編集のファイルをまるごと「アーチスト名」に格納、曲ごとに分割したファイルを「分割後ファイル」へ、さらにその下の階層へ要らない部分を一時ごみ箱代わりに格納、曲の最初の無音部分などをカット、ノーマライズして整形した完全なファイルをCD-R用フォルダへ。。。


特徴2.多くのソフトで利用できる音源ファイル

PCで扱うファイルには固有のアプリケーションでしか扱えないものと共通の規格により複数のソフトで利用できるものがあります。
前者の代表はWORD・一太郎などのワープロや表計算、ビジネス関連ソフト、後者の代表はほとんどの音源とJPEGなど画像ファイルの一部です。
再生は一本サウンドプレーヤーソフトがあると多くの種類の音源ファイルを扱う事ができます。代表例としてOSに付属するWindows Media Playerを利用すればオーディオだけでなくビデオの画像も再生できます。
これは便利な反面、アイコン表示だけではどの種類のファイルかわからなくなるというデメリットが生じます。
そこでこれらのファイルを区分して管理するには
(1)ファイルの拡張子を表示する
(2)音源別に起動する再生ソフトを関連付ける
(3)エクスプローラなどを詳細表示にする
といった対策が必要です。
ここでは主な音源ファイルの拡張子だけ記載します。

[ファイル名の拡張子の表示]
これからPC上で色々なサウンドファイルを扱おうとする場合は必ずファイル名に拡張子を表示させるようにしてください。
これを表示しないとサウンドファイルの形式が何なのかタイトルやアイコンだけでは判らなくなってしまいます。

マイコンピュータ(エクスプローラ)→表示→フォルダオプション→表示タブクリック→ファイル名の拡張子を表示しないのチェックをはずす。

以下がWindowsで扱う主なサウンドファイルの拡張子です。
このサイトで話題として扱うのは主としてWAVとMP3その他のオーディオ圧縮ファイルの管理です。


ファイル 拡張子 摘要
WAVE wav Windowsの標準サウンドファイル
Windowsの起動音など
Midi音源 mid DTMなどに用いるシンセサウンド
MP3 mp3 代表的なオーディオ圧縮形式
WMA wma Microsoftの提唱するオーディオ圧縮形式でMP3より高圧縮で同等の音質
その他 多くがオーディオ圧縮形式のファイル
tvq aac RealPlayerのraなどイロイロ


特徴3.無圧縮のファイルはサイズが巨大で扱いづらい

無圧縮のWAVEはサイズが巨大なので色々な面で影響が大きい。
最近のPCは80Gとか120Gのハードディスクが普通になったので、それ程心配は無くなったのですが
2、3年前のマシンでは増設が必要になるかも知れません。
ここでのポイントは、音源ファイルはできるだけOSの起動ドライブと別のドライブへ格納するという事です。


特徴4.複数のファイルを一括処理する機会が多い

WAVEファイルはほとんどの場合、編集してCD-Rに音楽CDとして焼くので複数のファイルを扱う場合が多い事があげられます。

曲ごとに凹凸のある音量を揃える(ノーマライズ)処理などがその代表例で、他のテキストや画像などのファイルに無い特徴です。

またアナログ音源ではひとつのファイルを複数に分割したり、逆に結合したりという作業が必要になります。

もちろんCD-Rへ焼く場合のレイアウトや設定(TAOやDAO、クロスフェードetc)でもファイル間の処理が必要となります。



特徴5.再生と編集という二面性がある

音源ファイルはファイルアイコンをクリックした場合は、通常再生ソフトが起動します。
それではこのファイルを編集したい場合はどうするのか?
これは編集ソフトを起動した後、「ファイル」メニューから目的のファイルを選ぶしかありません。
このように音源ファイルでは「再生」「編集」という全く別の作業がひとつのファイルに対して行われる事になります。
単に再生して確認したいだけなのに編集ソフトを起動しても無意味だし、Media Playerで波形の編集や分割はできません。
そこで「アプリからファイルを選ぶ」のではなくて「ファイルにアプリを選ばせる」事が必要になります。

具体的には「ファイルに対するアプリの関連付け」「特定アプリへファイルを送る」という設定を行います。


特徴6.タイトルを付けるのが面倒くさい

音源ファイルやデジカメで撮った画像は、ワープロのように自分でファイル名を付けろと要求してこないので、
ついアプリが付けた勝手なタイトルのまま保存してしまう。

[ちょっとセコワザ]
やっている方は多いと思いますがCDや復刻されているレコードでは 復刻盤CDの情報入手&デジタル化する音源のセレクトに掲載されているようなサイトで検索しタイトルをコピーして使ってます。
時間かければ1曲ごとにコピーしてファイルタイトルに貼り付ければ完璧ですが、それすら面倒なのでワープロに貼り付けて編集してます。

上記はオリジナルCD作成の話で、CDやLPレコードを全く同じ順番でCD-Rに焼く場合はフォルダ管理だけ気を付ければよいでしょう。


オーディオ圧縮をアナログ音源のデジタル化に利用する

カセットテープを沢山お持ちの方なら、音楽だけではなくラジオの野球中継や深夜放送などを長時間丸ごと録った
テープもきっと何本かお持ちではないしょうか?あるいはビデオが無かった時代にはテレビの音声だけを記録したテープもあるかも知れない。


音もそれ程良くないし、かさばる、かといって捨てられない。
デジタル化してもC-60じゃ同じ枚数だけCDが必要だしC-90や120では逆に1枚に収まらないからばかばかしくてやる気にもなれない。

その他、語学をはじめとして教材用にカセットで録音されたもの、ラジオ講座などの長時間連続のテープを持っている方もいると思います。

そんな場合にはC-60が1枚のCD-Rに10本以上収まるMP3やWMAに代表されるオーディオ圧縮を利用する事をオススメします。
うまく利用すれば1本に収まりきれなかった長時間録音テープも楽に管理できます。
それだけでなくファイル名をうまく付けておけば教材用ならすぐに自分の聴きたい部分を反復再生できます。

本来MP3やWMAは専用のメモリプレーヤに取り込んだりハードディスク内に格納して音楽を再生する目的にする事が一般的ですが、当サイトでは音源の圧縮による保存と検索の容易さというメリットに焦点をあててみたいと思います。

POINT

■アナログ音源を圧縮するにはWAVEファイル変換機能のあるソフトを使う
■複数の圧縮方式があるがMP3かWMAが無難
■一旦圧縮したら再変換しても元の音質には戻らないので注意する
■アナログ音源はいきなり圧縮せず必ず編集後に行う
■MP3以外の圧縮方式で、WAVEに再変換可能か事前に確かめる



オーディオ圧縮とは

圧縮といって思い浮かべるのはLHAやZIPなどのアーカイバ(書庫)ではないでしょうか?
あるいはJPEGなどの画像圧縮形式が身近かも知れません。

オーディオ圧縮はLHAやZIPのようにファイルを書庫化しないで、専用ソフトで解凍しながら再生する方法で、
ビデオ圧縮規格であるMPEGから派生した方法が主流です。
同一ビットレートのWAVEに比べ容量を10分の1以下にできるので非常に保存性に優れます。

ちなみにLHAでWAVEを圧縮したところ2割位減っただけでした。
それをWAVEの10分の以下に圧縮できて、しかも解凍という行為自体を意識せずに利用できる利便性があります。

非公開の圧縮方式も多いのですべてこうだとは言えませんが
大体次のような仕組みで圧縮を行っていると考えられます。

倍音部分の高域周波数をカットする
マスキング効果を利用して小さい音をカットする
余分なステレオ(2チャンネル)成分をカットする

などの処理を行ってデータ容量を削減しています。
これを定型的に「10KHz以上の周波数は完全にカットする」という処理なら簡単ですが、まるでAMラジオみたいな音質になってしまいます。
そこがオーディオ圧縮の「複雑系」の処理技術の画期的なところで、
人間の耳の特性を考えて、聴感上は音の劣化を最小限にくい止めているようです。


オーディオ圧縮の種類

音源メディアに関心を持っている方なら誰でも名前は聞いたことのあるMP3とWMAがほぼ主流を占めています。

●MP3(MPEG1 Layer3)
インターネット上で音楽配信をできる画期的な形式として普及したが、違法サイトがネット上に続々と登場して問題に。
しかし現在でもオーディオ圧縮の標準的フォーマットとしてほとんどのPC用再生ソフトで再生できます。

●WMA(Windows Media Audio)
Microsoftの標準オーディオ圧縮形式。Windows Media Player 7(無料配布、WindowsME標準搭載)
からは音楽CDから直接エンコードできる機能が追加されました。

※この他MPEG4のオーディオ圧縮形式に採用されたNTTが開発した
TwinVQ、DVDやBSデジタル圧縮規格であるMPEG2圧縮形式AAC(Advanced AudioCoding)など。

※その他にはストリーミング配信などでよく利用されるREALやMDで使用されているSONY独自のATRACxなど色々な圧縮技術があります。

こうした優れた技術が普及すると逆に誰でも簡単に、ネットワークで音楽配信ができてしまうため、
著作権を保護する様々なプロテクト方法も同時に組み込まれるようになっています。


どの圧縮方法を選ぶか?

オーディオ圧縮は、一旦圧縮するとWAVEに再変換しても元の音質には戻りません。
アナログ音源をオーディオ圧縮化して、オリジナルを処分してしまう場合ほとんどその形式で再生する事になるため、
将来性も考えないと若干不安も残ります。
一時色々な形式が登場しましたが2004年現在では対応する変換・再生ソフトはMP3とWMA以外は非常に限られます。
したがってWindows Media Playerで再生できるこれらの形式で保存しておくことが無難でしょう。


音質は?

音楽の保存であれば当然音質が気になるところです。MDもそうですがいずれもCDクォリティーをうたい文句にしています。

結論から先にいえばCDと同等というのはちょっと大袈裟です。
聴感上は楽曲により異なるが古い音源でもMP3を96Kbpsで圧縮した場合は、かなり歪んだように感じられるものがありました。
WMAでは96Kbpsでもオリジナルに近い感じに聞こえました。


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